2010年6月1日火曜日

新崎川をさかのぼる

   河口から国道の下をくぐると海を知らない渓流の装いだ。
左岸は市街地になっているが、右岸は急斜面の木の生い茂る山が迫っている。
   この川にも鮎がさかのぼる。
河口から四五百メートルは魚道も造られているが、それより上流はコンクリートで作られた段差が魚の遡上を遮断している。
河川管理に関する知識を持ち合わせていないので、なぜ段差を付けるのか理解出来ない。
水量調節の堰なら頷けるが、垂直の流れを作る理由がわからない。
確かに段差以外の流域は流れが緩やかになる。
これによって土砂の流失を防ごうとしているのか。
せめて魚道を造って魚類の遡上を促して欲しい。
    しかし、この川はもっと重大な問題を抱えている。
それは水質だ。
新崎川の上流域の住宅から生活排水が垂れ流しになっている。
幕山公園の近くにます釣り場があり、そこからますやヤマメが下流まで流れてくる。
そのため渓流釣りの愛好家はそれなりの釣果をあげているが、家庭の雑排水にまみれた魚を食べる気になれない。
流れは栄養があり、川中のススキは繁茂する。

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